日本は少子化傾向にあり親子が離れて住むことが多くなってきたため、先祖の墓参りをする機会が減ってきています。そのためにお寺や霊園に頼んでお墓の供養や管理をしてもらうことを永代供養と言います。しかしお墓を作って永代供養を頼めばその後永遠に供養や管理をしてもらえるかと言えば少し意味が違います。永代供養墓で遺骨を個々に分けて供養する分骨型のものは33年や50年など期間が決められており、それを超えると他の人の遺骨と一緒に合祀をされて供養されることになります。
そのため、最初から合祀型の永代供養墓を選ぶ人もいます。永代供養の費用は分骨型で30万から50万円、合祀型では5万円からあるようですが、費用の内にお墓の使用料、施設の管理料、お布施代などが含まれているかどうかの確認が必要です。永代供養墓はお寺や霊園が管理をおこなってくれて一般のお墓よりも費用が安く済みますし、宗派や宗旨などは問われません。さらに交通の便がよいところに立地しているためお参りはし易いでしょう。
最近ではインターネットを使ったお参りや、大都会の中心地に立体駐車場のような装置で個人ごとにお参りできるシステムもあります。しかし気をつけておかなければならないのは、管理者によっては供養できる回数が決められていることがあったり、合同墓を選んだ場合は後で遺骨を取り出せなくなるということです。それもわかった上で一般のお墓を永代供養墓にしたい場合は、役所で改葬許可証を発行してもらい遺骨を移します。そのときには元のお墓での儀式や墓石の処理をきちんとしておきましょう。